レベッカ2才の時
 

結婚して半年位の頃、近所の産婦人科で無料の検診を受けた時、検診後先生が『なぜ結婚していて30過ぎてるのに子供作らないの?』と聞いてきた。
新婚でしばらく遊びたいという説明をしたら、『子供は欲しいと思ったからってすぐ出来るものじゃない。特に30過ぎた女性は欲しいと思った1年後にやっと出来るんだ』ときびしい口調で言われた。
丁度1年後に欲しいと思っていたので、夫と相談して避妊しなくなった。そしてすぐ妊娠。 嬉しい誤算でした。

 

最初に行った近所の産婦人科の先生は『おめでとう妊娠ですよ』なんて言わず、言ったのはたった一言『産むの?』だけでした。
その上、超音波写真をみて『子宮にスペースがあるから子供は育たないね。すぐ入院かなぁ..』と言われた。
妊娠の喜びもつかの間、目の前が真っ暗になってしまいました。夫も一緒にいたので、あまりのショックに『もう一軒別の病院に行ってみよう』という事になり、別の産婦人科で同じ日の午後に診察を受けたが、『正常な妊娠です。心配ないですよ』と言われた。子宮のスペースの写真を見せたが、先生は『そんなの聞いた事ない』と....
これで一安心。と言いたい所だけど、両極端の診断にどっちを信用していいのか分からなかった。もちろん良い方を信じたいのだが...
結局もう一軒行ってみる事にした。そこは広尾にある結構有名な産婦人科なので信頼できると思った。
実はその病院に夫の友達が看護師として働いていたので良い先生を紹介してもらいました。
結果は『異常なし』やはり子宮のスペースなんて意味がわからないと言われた。(最初に受診したあの医者は絶対よくないと思う)
結局最後に診断した広尾の産婦人科で産む事に決定。その日は3月3日だった。なんだか女の子の予感がした。
私がその病院を選んだ理由
・先生が信頼できる
・看護師に夫の友人がいる
・受付も先生も看護師もみんな英語が通じる
・出産後のアメリカ大使館へ提出する英文書類のフォームが用意されている
・高齢出産の方が多く、NICUもある

 

今考えると1人目の妊娠中が一番楽で優雅な日々だった....
妊娠4ヶ月で退職し、憧れの専業主婦生活。もちろん昼寝三昧。つわりも軽かったので、食って寝てを繰り返す夢の生活。育児の本も何度も読んだし、テレビでワイドショーを見る喜びを知った。そしてその頃私は『パズル』にはまった。
しかし楽した生活により臨月時で体重が14kgも増えた。いったい何人お腹に入っているのか?という位お腹が大きくなっちゃった。てへっ
ところで、私の病院では妊娠中に『バースプラン』という出産に対しての希望などを、夫婦それぞれ書かせられ、母親教室はもちろん両親教室にも夫婦で通い、個別に助産婦さんらと話し合いをし、自分達が納得するような出産方法等を確認しあいました。
私達の場合は、『夫立会い分娩』『異常がない限り通常分娩』を希望した。

 
予定日の3日前の夜、大好きな『渡る世間』をみていて、CM中にトイレに行き、トイレから出た所で『ジャー』っとおしっこを漏らした様に水が出た。
お産は『おしるし』の出血から....と思っていたのに、これは破水ではないか???と、ちょっとドキドキ。もちろんまだ陣痛も無い。急いで病院に電話すると『すぐに来てください』との事。
結局、破水したものの陣痛がこないので、陣痛待ちとなり陣痛室で夫と寝る事になった。私以上に緊張している夫の為、私はなるべく落ち着いているように心がけた。
そして、朝になって弱い陣痛が始まり、先生の内診時『まだまだだから今晩か明日です』と言われたのに、その後すぐ痛みが増した。そして浣腸を希望し、浣腸後に益々陣痛がひどくなり、私は鬼へと変身した。
数分ごとに陣痛が起こる度に『陣痛やわらげイス』に座り、腰をさすってもらう。看護師さんはとても上手に、ここだ!と言う場所に適切に適度な力でさすってくれて助かった。でも看護師から夫に代わった途端、夫のあまりのへたくそさに怒りも増した。
『違う!もっと下』『力入れすぎ!』『早くしろー』『何やってんだよ!』....と段々私の態度が激鬼へと変わった。
その後子宮口が全開になり、いよいよ分娩室に...
夫は三脚にビデオを設置し、生まれ出る瞬間を撮影しようとセッティング。手にはカメラ。そして鬼の私は相変らず夫に『水!』『汗拭いて!』『早くしろよ!』と命令。『男はいいよねー痛みもなく親になれるんだもん』とまで言う私。あやまる夫。痛くてイライラする私。ヒッヒッフーなんてやってる夫。そんなこんなのうちに先生登場。『おっビデオ撮ってんの?』と、ビデオの邪魔にならないような位置に立ってくれた先生。
頭が出やすいように切開し、すぐべろ〜んと生まれた。感動で泣く夫。血だらけちっちゃいガッツ石松を見せられ感動した私。その後胎盤を見た夫は気絶しそうになっていた。
平成10年10月9日金曜日午後1時9分。2664gの女の子、レベッカの誕生でした。

生まれ出たガッツ石松

 
 
 

レベッカがおしゃべり出来るようになってから、いろいろ笑わせてくれたものをご紹介します。(だいたい2〜4才頃のものが多いです) 本当はもっとたくさん言ったけど、その時メモしないと忘れてしまうんだよねー。

 

『ばぁばの誕生日ってまだあるの?』
年を取ると誕生日が無くなると思ったのかなぁ?


『私、この服着ると若く見られるのよね』 
5才現在の発言。若く....って言われても....


『パパって必要?』
一日中子供の世話をしたり家事をしている私の姿しか見ていないのでそう思ったらしい。
類似語で『パパがいないと楽ね』というのもある。


『ありがたやー』
お菓子をあげた時に言われた。


『レベッカトイレに行くから赤ちゃんお願いね』『赤ちゃん見ててくれてありがとう』
レベッカがトイレに行く時と帰ってきた時に私に言う言葉。おまえがママか!っつーの。


『ママの薬とおんなじだー』
日本で電車に乗った時、混んでいた車内でドアに張ってある『水虫薬』の広告を見て言った一言。
それは私が普段使っている腰痛・肩こり薬の『バンテリン』と同じグリーンの容器の薬だった。トホホ


『りかちゃんとバービーは一緒に遊ばせていいの?』
子供ながらに国際問題を考えてのせりふだったのでしょう。


『おはよう!さぁ長〜い一日の始まりだよ』
朝、起きてきた双子に言った言葉。


『ごゆっくりパソコンを...』
私がパソコンしていると、本当は『ママ早くパソコン終わらせて抱っこして...』と言いたいのに、私に遠慮して言いづらいから遠まわしに言う一言。


『とうも殺し?』
なんと物騒な...と思いきや『とうもろこし』がうまく言えなかったのだ。子供の言葉ってすごくかわいいと思う。
昔はマクドナルドも言えなくて『マクドドドド』だった。


『歯医者でお股開くの?』
双子妊娠中、私の妊婦検診に一緒に行っていたレベッカは、病院では股を開いて椅子に座ると思っていたので、自分が歯医者に行く時私に聞いてきた一言です。


『パープルになりたい。塗って塗って!』
レベッカの好きな色はパープル。あまりに大好きなので自分がパープルになりたいと言ってきた。困った。


『ワン・トゥ・スリー・フォー.....サーティーン・フォーティーン・レモンティ.トゥウィーティ』
数を英語で数えると、なぜかレモンティとトゥウィーティが入ってる不思議。


『赤ちゃん忘れないで持った?』
双子が退院してから、皆でお出かけする時に聞いてきた。


『あなたは眠くな〜る』
双子が泣いて寝ない時、レベッカがあやしながら言う言葉。


『私、もう踊れない...』
転んで角にぶつかって、膝を8針縫った時に最初に言った言葉。お前はダンサーか!つーの。


『赤ちゃんってママのお腹の中にいたんだよね。どうやって入ったの?』
なかなか良い質問だね。何て答えようか悩んでいたら、『魔法だよ』とレベッカが断言した。ある意味そうかもしれないから、そういう事にしておこう。


『チョコは体に悪いもん』
さんざんチョコ食べたくせに、腹がいっぱいになったらこんな事言う。


『双子の育児に疲れた』
私が知らないうちに、日本のばあばに電話してぐちっていた。


『下の動物園?』
以前東京の上野動物園に行った事がある。その後、別の動物園の事は下の動物園だと思っているらしい。


『ママ!やせる飴買いなよ!やせる飴!』
日系のスーパーの飴売り場でレベッカが私に『これ何て読むの?』と聞いてきた。やせる飴だと答えると、店中に響くほど大きな声で言いやがった。


『バスがうんこしてるって!』
日本でバスに乗っていた時、車内アナウンスで『長距離バスを運行しています』と言うフレーズを聞いて言った。運行→うんこに聞こえたらしい。


『ママがおしっこしてる時』
歯が痛いというので歯医者に行ったら、先生がいつから痛いの?と聞いてきた。そしたら 『ママがおしっこしてる時から』だと。


『三吉リビング』
サンクスギビングデーの事だと判明。
11月の第4木曜日で、秋の収穫を感謝していただくホリデーです。


『ちっちゃくてびっくりしたーカエルに報告しないと』
初めて双子とNICUの窓越し面会でご対面した時、双子の小ささに驚いて言った言葉。
後から聞いたら、お風呂のカエルの事だと判明。ママもびっくりしたーどこの蛙と友達なのかと思ったよ。

 

『ママ!納豆踏んだの?』
悪かったわねー!足が臭くて.....


『♪蒲田でVVV♪(かまたでブイブイブイ)』
レベッカ2歳の時の初作品。シンカーソングライターとしてのデビュー曲です。


『REBECCA  5$』
口で言ったのでは無く、自分の名前のかきかたの練習中に書いていた物。
本人は『レベッカ5才』と書きたかったらしい。

 

 

 

親バカかもしれないが、私達夫婦はレベッカが生まれてから今も、本当にかわいい子だと思っています。
でも最近、昔のレベッカの写真をみて『すごかったなぁ...』と、客観的に見ることが出来るようになりました。
ピンクの服を着せているのに男の子と間違われる事も多かったあの頃...
もちろん親としては、すごかった顔でも天使の顔に見えるから不思議です。
そんなレベッカの顔の変化をまとめてみました。

ちなみに、レベッカは私にそっくりだと言われています。
本当は私のクローンではないか?とか、双子みたい!とか、夫の力を借りず私1人で細胞分裂して作った子供じゃないか?などとよく言われます。

     
     
     
 
   
まさにガッツ伝説   ちょっと小奇麗になったでしょう  
     
 
   
     
     
  ほっぺたツルツル   ごっつぁんです
     
     
     
 
   
顔も鼻もまんまる   でた〜アンパンマン  
     
 
   
     
     
  目あいてるのよ   ぽっちゃり型なの
     
     
     
 
   
ピンク着てても
男の子と間違えられた
  ちょっと髪伸びたでしょう  
     
 
   
     
     
  チャームポイントはふっくらほっぺ   ようやく男の子に間違えられなくなった
     
     
     
 
   
もうすぐ3歳!の頃   目の上すっきり二重になった  
     
 
   
     
     
  自分で前髪切りました   お姉ちゃんになったの複雑な心境
     
     
     
 
   
4才プリスクール通ってます   セクシー系?  
 
     
     
     
     
     
     
  つまりこの顔が→ああなったわけよ   そしてプリンセスレベッカに

子供の顔って本当に変わるものです。
すぐ変わってしまう子供の顔を・姿を少しも目を離さずに見ていたい、覚えていたい。と思う。
子育てってイライラする事や大変な事多いけど、我が子の顔を見てると明日の活力になる私です。